ある日のこと、
何か家の中の様子がいつもと違う。
歩くと体にまとわりつくほどの蜘蛛の巣が床から天井まで広がり、まだ日暮れ前からなんだか薄暗い。トイレをあけると不気味に光るマネキンの首が床に転がり、便器のフタを開ければ大きな蜘蛛が飛び出してくるではないか。
どうなっているのだ。
なぜそこら中にカボチャが・・。
魔女の姿をした女の子や、悪魔姿の男の子も。
「怖いよ怖いよー!」
アダモはその異様な光景に怖くなって隠れてしまった。
すると・・
「パンパンパーーーーンッ!!」
クラッカーの音とともに笑い声が聞こえて来た。
「ハッピーハローウィーン!!」
そうだったのだ。この日はハローウィンだったのだ。
家の中の飾りも、蜘蛛の巣も、生首も、カボチャも仮装もそうのせいだったんだね。
ハローウィンパーティー
お化けだらけなのに、なんだかみんな楽しそう!
そんなちょっと変わった夜も明け、みんな眠い目をこすりながら起きて来た。
もうお化けはいないね。安心安心。
あれあれ、今度は何か変なものを作り始めたぞ。
色んな色の粘土だ。
春ちゃんが作ったものにみんな爆笑している!
なんだなんだ。
おっとっとなんて可愛いゾウさんなんだ(笑